建物防水のあれこれ
建物の防水について意外と知らないこと、知っておくと役に立つことなどをまとめました。
やっていますか? 屋上のお手入れ
屋上の排水口まわりには土砂や塵、葉などのゴミが付着していることも珍しくありません。排水が悪くなって水が長くたまることになり、周辺の防水機能の劣化原因になることがあります。ドレンなどにたまったゴミはこまめに掃除するなど排水周りのお手入れ、お掃除は屋上防水にとってとても有効なことなのです。
公園の近くや並木道に面した建物のほか、屋上緑化の場合は特にご注意ください。
ありがち? 思いがけない? 漏水の原因
開放的でフラットな屋上空間を憩いの場としてお使いの方も少なくないと思います。テラスがわりにテーブルセットを置いたり、バーベキューやゴルフの練習などをされる方もおられることでしょう。テーブルや椅子の引きずり傷、炭火やたばこの吸い殻、ペットの引っ掻き傷なども防水塗膜やシートを傷つけることになり、そのまま漏水に結び付くことも考えられます。
使用した後は掃除だけでなく、塗膜の傷や剥がれなどがないかなどもチェックが必要ですね。
防水についてのFAQ
建物の防水についてのよくあるご質問をまとめました。
屋上のメンテナンスはどのくらいの頻度で必要ですか?
屋上や屋根部分は太陽の熱や紫外線、風雨にさらされる過酷な環境です。一般的には外壁やベランダなどよりも劣化の進行は早いと想定され、トップコートの色褪せや黒ずみなどに現れます。建物自体を保全するためにも少なくとも5年に一度程度の定期補修をお勧めします。
屋上緑化も定期的な防水工事が必要ですか?
屋上緑化は設置の際に内容に応じた防水加工がされていますが、経年劣化は避けられません。また通常の屋上と違い、常に水分に浸されていることにもなり、腐食や錆の発生原因にもなります。植物の管理とともに建物の劣化状態の確認も重要ということですね。屋上全体をシートで覆ってしまう防水方法もありますので、屋上緑化をご計画の際にはご検討いただくことをお勧めします。